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漢方の知恵でニキビも便秘も改善!毎日飲みたい健康茶レシピ10選&効果を解説

忙しい仕事の合間にお茶を入れてほっと一息つく時間。
せっかく飲むなら喉を潤すだけでなく、体調を整えたり、美容のお悩み改善を期待できるようなお茶がいいですよね。

そこで今回は国際中医師・国際中医薬膳師の小林香里さんに、漢方の考えに基づいたお茶のブレンドレシピを教えていただきました

いつものお茶+手に入りやすい薬膳食材、そこにお湯を注ぐだけ。デスクで簡単にオリジナルの健康茶を楽しみましょう。

目次🍵

熱を冷ますなら緑茶・体を温めるなら紅茶
漢方にも使われる「食薬」をブレンドしよう!
ダイエットしたい人におすすめのお茶3選
 【1】プーアール茶+さんざし
 【2】焙じハブ茶+松の実
 【3】ハトムギ茶+とうもろこしのヒゲ
肌荒れにお悩みの方におすすめしたいお茶3選
 【1】ルイボスティー+クコの実
 【2】緑茶+どくだみ茶
 【3】ルイボスティー+マイカイカ
病気になる前に飲みたいお茶4選
 【1】紅茶+生姜+シナモン
 【2】黒豆茶+ナツメ
 【3】緑茶+菊花
 【4】ジャスミン茶+陳皮
体は冷たさを求めていない。できれば温かいお茶を

まとめ

熱を冷ますなら緑茶・体を温めるなら紅茶を

私たちにとって身近なお茶といえば、緑茶や紅茶・ウーロン茶やプーアール茶・ジャスミン茶があげられます。知っている方もいるかもしれませんが、これらのお茶はすべて同じ植物の葉(カメリアシネンシス)から作られています。発酵の有無や度合いによって、味や香りがまったく異なるのです。

そして、この発酵の違いによって、それぞれのお茶の体への働きも個性が見られるのです。同じ植物から生まれたお馴染みのお茶の効能を見ていきましょう。

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緑茶     …熱を冷ます働きがあり、炎症を抑える。消化促進・頭をすっきりさせる。
ウーロン茶  …熱を冷ます働きがある。脂肪燃焼の効果も期待できる。
ジャスミン茶 …香りが良く、イライラやうつ気分を和らげる。不眠にも◯。
プーアール茶 …体を温め、冷えを解消する。デトックス、便秘解消にも。
紅茶     …体を温め、冷えを解消する。気持ちを安定させる効能もある。

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それぞれの効能を知ったうえでお茶を選べば、リラックスと同時に体も養生できます。

漢方にも使われる「食薬」で、いつものお茶をより健康的に!

お茶をさらに効果的に飲むために、お茶にミックスしたいのが、漢方や薬膳で用いられる「食薬」です。いまいち聞きなれない「食薬」という言葉ですが、生姜やシナモン・クコの実といえば少し身近に感じられるかもしれません。

食薬とは食材としても、生薬としても使える素材のこと。薬よりも効力は穏やかですが、普通の食材よりも効果・効能が期待できるものを指します中には漢方薬の材料に使われるほど、効果効能が高いものも!ベースのお茶に、体質や体の不調・季節に合った食薬をブレンドすると、さらなる相乗効果が期待できます。

会社で飲む場合は、あらかじめブレンドしたものを保存容器に入れて持っていくのがおすすめです。タンブラーやカップに入れて熱湯を注げば、そのまま飲むことができます。300ccの容器に対して、食薬は小さじ1~2程度が目安です

ダイエットしたい人におすすめのお茶3選

太りやすさの原因は人それぞれ。今回はダイエット中なら知っておきたい、脂質のとり過ぎ・便秘・むくみの解消に効果を期待できるお茶ブレンドを紹介します。

 

1.油っこいものを食べ過ぎた翌日は【プーアール茶+さんざし】

プーアール茶とさんざし

お肉料理やイタリアンが好きな人におすすめのデトックスティーです。老廃物をデトックスしてくれるプーアール茶と、コレステロールを下げる働きのあるさんざしの組み合わせは、消化促進をしてくれます。

さんざしはドライのものを。 あれば陳皮も加えると、最高のデトックスティーが出来上がります。

 

2.便秘が原因のぽっこりお腹には【焙じハブ茶+松の実】

ハブ茶と松の実

「エビスグサ」という植物の種子を漢方では「ケツメイシ」と呼びます。そして、それを焙じた「ハブ茶」は、腸を活発にする働きがある、便秘に効果的なお茶です。 血を補い、体に潤いを与える「松の実」をプラスすることで、お通じをスムーズにしてくれます。

 

3.むくみには【ハトムギ茶+とうもろこしのヒゲ】

ハトムギ茶ととうもろこし

ハトムギ茶には利尿効果があり、とうもろこしのヒゲには余分の塩分を排出してくれる働きがあります。むくみは体の中に余分な水分や老廃物が滞っていることが原因。排出が得意なものを組み合わせたお茶をこまめに飲んで、代謝の良い体をつくっていきましょう。

※画像は生のとうもろこしのひげです。食薬のとうもろこしのひげは乾燥させたものになります。

肌荒れにお悩みの方におすすめしたい、体の中から肌に働きかけるお茶3選

化粧品に頼りがちな肌の悩みですが、実は体の内側に原因があることも。お茶で体の中を整えることは、美肌づくりにもつながります。

1. 乾燥しがちなオフィスワーカーには【ルイボスティー+クコの実】

ルイボスティーとクコの実

冷房や暖房が強いオフィスで働く人が常備しておきたいのが、肌に潤いをもたらすルイボスティーとクコの実。
ルイボスティーは強い抗酸化作用を持ち、皮膚の新陳代謝を活発にしてくれます。クコの実はスーパーフードのひとつとされるほど、抗酸化力と栄養価が高い食材。免疫力が落ちているときにもおすすめです。

ルイボスティー+クコの実は、デスクワークで疲れた目やドライアイにも効果的です。

 

2. 赤みのあるニキビ・吹き出物には【緑茶+どくだみ茶】

緑茶とどくだみ茶

炎症があり赤く腫れたニキビ・吹き出物ができてしまったら、炎症を冷ます働きを持つ緑茶+どくだみ茶の相乗効果に頼って。
どくだみ茶は代謝や解毒を促してくれるため、肌のターンオーバーを正常に戻す働きも期待できます。

 

3. 年齢による肌のくすみには【ルイボスティー+マイカイカ】

ルイボスティーとマイカイカ

肌のくすみは血流の悪さや、活性酸素による肌の老化が原因とされています。
抗酸化力に優れ、血行を促進してくれるルイボスティーは、透明感のある肌を取り戻すための強い味方なのでおすすめ。また、マイカイカはハマナスというバラ科の花の蕾を乾燥させたものです。気を巡らし、血液の循環を良くしてくれる働きがあります。見た目も可愛らしく、デスクにあるだけで女性らしい気分を高めてくれますよ。

※画像は生のマイカイカです。食薬のマイカイカは乾燥させたものになります。

プチ不調を養生できる!?病気になる前に飲みたいお茶4選

病院に行くほどでもないけれど、なんとなく体調が優れない……。そんなときこそ健康茶の出番です。
病気に発展してしまうのを防ぎ、本調子を取り戻してくれる健康茶を症状別に紹介します。

1. 寒気を感じる風邪のひき始めに【紅茶+生姜+シナモン】

紅茶と生姜とシナモン

寒気が生じる風邪は、体を温めて寒気を発散させるのが一番の養生。血の巡りを良くする紅茶・新陳代謝を高める生姜・免疫力を上げるシナモンは、どれも体を温めてくれるもの。相乗効果で、本格的に風邪をひいてしまうのを防いでくれます。

生姜は乾燥・生のスライス・チューブタイプなど、用意しやすいものを使ってOK。シナモンも、パウダータイプなど手に入りやすいものを使いましょう。

 

2.「最近疲れやすい」と感じたら【黒豆茶+ナツメ】

黒豆茶とナツメ

疲れやすさや、すっきりしないだるさが続くときには、滋養強壮効果のあるナツメを“ちょい足し”。胃腸を整え、疲れや気分の落ち込みを和らげてくれます。また、黒豆茶は水や血の巡りを良くし、体を軽やかにしてくれます。ポリフェノールも豊富で、アンチエイジングにもおすすめのお茶。お茶用に炒って販売されているものを選びましょう。

 

3.喉が痛くて赤みがあるときは、緑茶+菊花

緑茶と菊花

喉の痛みの多くは、炎症が原因です。風邪のひき始めや疲れによって喉の痛みを感じたら、炎症を鎮めてくれる緑茶と、菊花の組み合わせがおすすめ。優しく喉の痛みを和らげてくれます。
菊花は花粉症などのアレルギーを防ぐ働きもあり、ストレスや目の疲れにも効果的です。乾燥したものを常備しておくと、さまざまな不調に使えます。

 

4. ストレスによる胃腸の不調には【ジャスミン茶+陳皮】

ジャスミン茶と陳皮

ストレスが原因の不調には、まずリラックスを。ジャスミン茶は香りも良く、気を巡らせてイライラを鎮める効果があります。そして陳皮。温州みかんの皮を乾燥させた陳皮も爽やかな香りが特徴で、やはり気の巡りを良くしてくれる食薬です。
消化器官の働きを正常にしてくれるので、ストレスによる胃腸の不調におすすめ。

香りで癒されて、飲んで優しく胃腸を整えてくれる組み合わせです。

体は冷たさを求めていない。できれば温かいお茶を

暑い日はどうしても冷たいものを飲みたくなりますが、実は内臓は冷たいものを求めていません。冷たいものを摂りすぎると内臓が冷えて、プチ不調を引き起こす原因にもなりがち。基本的にはどのお茶も温かくいただくことがおすすめです。
また、2煎目・3煎目を楽しむときは、完全になくなる前にお湯を足すと良いでしょう。そうすることでカップの下のほうに溜まった濃縮エキスを無駄なく摂取できます。

まとめ

今回紹介したお茶のブレンドは、体質改善のために毎日飲んでも良いですし、体調や肌の悩みが気になったときにブレンドして飲んでも良いものです。

まずは1種類、自分のための健康茶をつくってみてはいかがでしょうか。
自分のためにお茶の組み合わせを考える時間は、きっと格別なもの。
体調や心の様子に声を傾ける機会にもなります。

最近は食薬になる食材もスーパーや輸入食材店などで手に入りやすくなっています。
もし見つからない場合は、通信販売などでお気に入りを探してみてください♪

 

【監修】

小林香里

小林香里 国際中医師、国際中医薬膳師

20代の頃、過労とストレスで身体をこわしたことをきっかけに、北京中医薬大学日本校にて中医学や薬膳を学び始める。
2005年、薬日本堂(株)に入社。
店舗での漢方相談を始め、取材対応や薬膳監修、漢方スクール講師を務める。
2017年11月、漢方薬店と鍼灸院を併設する漢方・鍼灸「和氣香風」を設立。
店舗にて漢方相談を行う一方、薬日本堂漢方スクールにて講師を務める。

著書に「温めもデトックスもいつもの飲み物にちょい足しするだけ!薬膳ドリンク」(河出書房)。

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