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子供も一緒に花粉症対策【前編】お医者さんでの最新治療

2019年の花粉飛散量も多くなる予報がでていますね…。
fancl style編集部員は、アレルギー性鼻炎(花粉症)とは10年以上のお付き合いです。

子供がこの時季に「クシュン!」なんてしていると、「まさか花粉症?いやいや風邪よね?」とドキドキしています。
子供のアレルギー性鼻炎(花粉症)が年々増えているとの調査もあることですし……(下グラフ参照)

花粉症有病率推移グラフ

そこで今回は、子供のアレルギー性鼻炎(花粉症)対策にも役立つ、
【前編】お医者さんでの最新治療
【後編】日常に取り入れたい花粉症予防食品
について、お話を伺ってきました。

目次

アレルギー性鼻炎(花粉症)を根本的に治す 最新治療
アレルギー性鼻炎(花粉症)を悪化させない予防方法
まとめ

アレルギー性鼻炎(花粉症)を根本的に治す 最新治療

ファンケルスタイルで以前「その頭痛、本当に風邪?風邪か花粉症かを見極めるには」の記事を監修してくださった、
ささづか駅前 おはな診療所 医院長の松尾先生に、アレルギー性鼻炎(花粉症)の最新治療についてお話しを伺ってきました。

 

―花粉症を根本的に治す治療法があると聞きましたが、本当でしょうか?

松尾先生:  はい。「舌下免疫療法」という治療法が2014年より保険適用となっています。
アレルギー性鼻炎(花粉症)の根本治癒が期待される治療法です。

―それはどんな治療ですか?

松尾先生:  花粉の溶液を毎日ご自分で、舌の裏に数滴たらし、花粉の成分を毎日体に取り込むという治療法です。
体を花粉に慣れさせるといったイメージでしょうか。
この治療は、毎日続ける必要があります。
“根本治癒”の治療法として、今最も効果が期待できる方法です。

しかし、アレルギー症状が強くなってしまう場合があるので、飛散が終わった6月頃から治療を開始する必要があります。

さらに、この舌下免疫療法は、5歳以上の小児の患者さんも治療可能となりました。

全国で舌下免疫療法が受けられるお医者さんはこちらのサイトから探すことができます。

 

「舌下免疫療法」は、効果があらわれるまでに数ヶ月~1年かかるので、アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状がひどくなる時期は、抗アレルギー薬など対処療法も合わせて行うことが一般的です。

 

―舌下免疫療法以外に治療法はありますか?

松尾先生: 鼻粘膜の表面にレーザーを照射し、鼻づまりを解消する炭酸ガスレーザー治療と、生活指導がメインになります。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状が強くなる前から薬を服用した方が、症状を軽くし、生活の質を上げることができます。
最終的に薬の使用量を抑えられるので、アレルギー性鼻炎(花粉症)が疑われる場合は早めに受診されることをおすすめします。

これまで治療の主流として用いられてきたヒスタミン薬は「眠くなる」などの副作用が知られていますが、第二世代とよばれる最近の薬は、そういった副作用もだいぶ抑えられています。また、子供に対する処方量も決まっていますので、安心してお使いいただけます。

アレルギー性鼻炎(花粉症)を悪化させない予防方法

―花粉症にならないために、また悪化させないために、どういうことに気を付けたらよいですか?

松尾先生:  2019年は2018年に続き、例年を超える花粉飛散量が予想されています。
それに伴い、環境因子・遺伝因子などにより、花粉症を発症する年齢が下がっているとも言われています。

そのため、アレルギー性鼻炎(花粉症)予防・重症化を防ぐために共通して気を付けることは、
花粉飛散の時季はなるべくマスクをするなど、花粉を吸い込まない対策をすること。

また家の中に花粉を持ちこまないために、布団や洗濯物の外干しを一時的に控えるなどの対策をするとよいでしょう。

そして、この時期あわせて気を付けたいのが、肌を良い状態に保つため保湿をすること。
肌はもともと体を外部の刺激から守る臓器。
そこから異物が侵入すると、免疫はたちまち外敵とみなし、攻撃を始めます。

肌が乾燥するとバリア機能が弱まり、抗原物質が入り込みやすくなります。
肌を健康に保ち、ワセリンなどを塗って肌に膜をはり、バリア機能を良好にすることで、アレルギー発症のリスクを抑えることが期待できます。また、アレルギーによって肌が荒れやすいこの時期、アレルギー薬を内服しておくことで、女性であれば化粧のノリも多少よくなったり、男性であればヒゲ剃りで肌の悪化も防げたりと、生活面でのメリットも期待できると言われています。
大切なことは、自己判断をせずに医療機関で採血をして、自分やお子様がどんなアレルギーを持っているのかを知ることです。

お医者さんと向き合いながら治そうとしないと、満足した治療は難しいです。
わからないことは積極的に質問をして、体をよく知ることから始めてください。

まとめ

お医者さんで受けられる花粉症対策の治療は、体質から見直し、根本的に治す「舌下免疫治療」と、快適に過ごすため症状を一時的に抑える対処療法と、大きく分けて2つあることがわかりました。

花粉症の私は、根本的に治す「舌下免疫療法」をぜひ始めてみたいと思いました。

また、花粉症を予防したい子供と、家族みんなでできる対策として、病院・クリニックなどを上手に活用する予定です。医師から正しい情報を聞き、アレルギーの知識を高めるとともに、外出時のマスク/花粉を家の中に持ち込まない/肌の保湿をしっかりして、花粉症の時季を乗り切りたいと思います。

 

【後編】では、健康に役立つ食品の研究をしている、ファンケル総合研究所の大濱研究員に、食品での花粉症対策について聞きたいと思います。

子供も一緒に花粉症対策【後編】日常に取り入れたい食品

監修

松尾有希子(まつお ゆきこ)先生

松尾有希子(まつお ゆきこ)先生 さきづか駅前おはな診療所院長

「聖マリアンナ医科大学」を卒業後、「同大附属病院耳鼻咽喉科学教室」に入局。
「新小岩すばるクリニック」院長を経て、2016年3月に「三茶おはな耳鼻科」を開院。
娘を持つ母親として、30~40代の働くママも利用しやすいクリニックを目指し開院。
院名の「おはな」には、「お鼻」と「お花」、そしてハワイ語で家族を表す「オハナ」の意味が込められている。

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