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安全性・有効成分はどう見分ければいい?美白化粧品を選ぶポイント

世の中に数多あふれる美白化粧品。
どれを選べばいいか悩んでしまいますね。
安全性や有効性が期待できる美白化粧品を選ぶためには、「美白」の成分や仕組みについて正しい知識を持つことが大事!
「美白」という言葉が当たり前に使われるようになった今だからこそ、改めて「美白」について考えてみましょう。

今回は皮膚科医の宇井千穂先生に、美白の意味や有効成分について教えていただきました。

目次✍

そもそも美白って何?美白の本当の意味、知ってますか?
美白化粧品の有効成分は? 美白化粧品には大きく分けて2種類ある
美白化粧品の安全性の見極め方は? 買う前にチェックすべき4つのポイント
美白化粧品を使用するときの注意点
+αで行いたい、美白のための生活習慣

 

そもそも美白って何?美白の本当の意味、知ってますか?

「美白=肌を白くすること」だと思っていませんか?
でも実は、それはちょっと違います。
美白とは「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐこと」なのです。
その人が持つ肌本来の色をそれ以上に白くすることはできません。
メラニンの生成を抑えたり、過剰に作られてしまったメラニンの排出を促したり、メラニンの生成プロセスを邪魔してシミ・ソバカスにならないように防いだりすることが「美白」です。
誤解している方もいるかもしれませんが、「美白」で肌が白くなったり、シミが綺麗サッパリ消えたりはしないのです。

美白化粧品の有効成分は? 美白化粧品には大きく分けて2種類ある

紫外線などの外的刺激によって生成されたメラニンは、角層で化学反応を起こして酸化します。
この酸化がメラニンの沈着やシミ、くすみと関係しています。
美白成分には主に2つのタイプがあります。

1.メラニン生成阻害タイプ

これは、メラニンを作らせる酵素「チロシナーゼ」の活動を阻害するものです。
シミ・ソバカスの予防効果が期待できますが、既にできているシミを消す働きはありません。

・アルブチン
・コウジ酸
・ルシノール

など

2.メラニン還元タイプ

このタイプは、酸化によって黒くなったメラニンを還元したり、酸化を抑制する働きをします。
ビタミンCに由来する成分が代表的です。

ビタミンCエチル
安定型ビタミンC誘導体
L-アスコルビン酸2グルコシド

など

上記の2タイプの他にも、肝斑に効果があるとされ、抗炎症剤としても使用されるトラネキサム酸、角質の代謝を促進するプラセンタエキス、メラニンの転送を阻害するナイアシンアミドなどがあります。

美白化粧品の安全性の見極め方は? 買う前にチェックすべき4つのポイント

・「入っていないもの」に注目する

肌が黒くなってしまう原因は、紫外線だけではありません。
への刺激、メラニンが生成される原因となることがあります
合成界面活性剤、合成ポリマー、パラベンなどの防腐剤、エタノール(アルコール成分)など、刺激を与えることがあると言われている成分が入っていない「無添加」化粧品を選ぶのもひとつの方法です

・「医薬部外品を選ぶのも

日本では、肌などの治療やケアに使われるものは、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」のどれかに分類されます。
医薬品は、厚生労働省から認可された治療を目的としたお薬のこと。
化粧品は、肌を美しく保つ・健康に保つなど、効果が緩やかなものを指します。

また、医薬部外品は、医薬品と化粧品の中間に位置しているもの。
「薬用」と表示されることもあります。
厚生労働省の認可がおりているので、一定の安全性が保証されていると言えます。
有効成分をひとつひとつ覚えるのが大変な方は、「医薬部外品」や「薬用」と書かれたものを選ぶといいでしょう。

・ライン使いをするのもおすすめ

化粧品には、クレンジング、化粧水、乳液、クリームなど同一ブランドでライン展開しているものも多いですよね。
前述のとおり、美白成分にはさまざまなものが存在します。
例えば、「化粧水にはメラニン生成阻害成分が配合され、乳液にメラニン還元成分が配合されている」など、そのコスメラインを一通り使うことによって美白ケアが完成するように作られている製品もあります。

・速攻性をうたったものには注意が必要!

化粧品の中には、使った瞬間から効果実感があるようにうたっている製品もあります。
ついつい手を伸ばしてしまいがちですが、そこには落とし穴が!
それだけ強い成分を使っていいて、肌への刺激になることもあるので、慎重に選びましょう。

美白化粧品を使用するときの注意点

自分の肌に合うか、少量でテストしてから使い始めよう

価格が安くても高くても、同じ成分が使われているものでも、製品によっては肌トラブルが起こることもあります。
どんな化粧品でも自分に合うか合わないかは使ってみないと分かりません。
最初に少しだけ使ってみて、肌が赤くなったり、ヒリヒリしたり、変なツッパリ感があるときは使用をやめたほうがいいでしょう。

・使用する分量を守ろう

美白化粧品を毎日使っているのに、透明感を実感できないときに見直して欲しいのが、使っている量です。
もったいないからと、少しの量しか使わないと、そこに含まれている美白有効成分も少ないということ。
説明書などに書かれた分量を必ず守るようにしましょう。

+αで行いたい、美白のための生活習慣

美白化粧品を使う以外にも生活習慣の中で次のことを意識してみましょう。

・日焼け止めは正しく塗ろう

日焼け止めの使用量を間違えている人は、意外にも多いようです。
多くの人が、必要量の1/4レベルでしか塗ることができていないとも言われているので、適切な量を塗りましょう。

また、日焼け止めは角質層に浸透してサンスクリーン効果を発揮するまでに20~30分ほどかかります。
そのため、出かける直前ではなく、20〜30分前に塗りましょう。
外出先では、汗や摩擦などで日焼け止めが落ちて、紫外線防止効果が低くなってしまうこともあるので、23時間ごとに塗り直すことがとても大切です。
化粧崩れが気になる人は、紫外線カットの効果があるファンデーションを、同じく2〜3時間ごとに塗り治すのもおすすめです。

・紫外線対策は1年中しよう!

よく「夏の間にシミができた」などと耳にしますが、シミはひと夏ですぐできるものではありません
肌内部に既にシミとして存在していたものが、夏の間に色が濃くなって出てきたと考えるのが自然です。
つまり、シミは、何年も紫外線を浴びた積み重ねによってできるものなのです。
シミを作らせないためにも、常に紫外線対策をしましょう。

・物理的に、紫外線を浴びないようにしよう

つばの広い帽子を被る、日傘を差す、木陰を歩くなど、物理的に紫外線を浴びないようにする方法も効果的です。
最近では、飲むタイプの紫外線対策も流行ってきています。
飲む日焼け止めはヨーロッパが発祥とされており、日焼けによる赤みや痛みという症状をケアし、日焼けによる皮膚細胞のDNA損傷を防ぐ効果が期待できると言われています。

 ・ストレスを溜めず、バランスの良い食事を摂ろう

睡眠をしっかり摂る、ストレスや疲れを溜め過ぎないなど、基本的な生活習慣を見直すことも、お肌を守るために必要なことです。
食事面では、ビタミン豊富な野菜や、便秘予防のための食物繊維などを積極的に摂りましょう
特定の食べ物に偏らず、バランスの良い食事を心がけてください。

美白に効果的な栄養素・成分

ビタミンC
多くの果物や野菜に含まれています。
シミの元となるメラニンを還元させる作用を持ち、黒色メラニンの合成を抑えます。
抗酸化作用が高く、また、真皮層にあるコラーゲンの生成にも必要なため、美白に必要な潤いを保つのに役立ちます。

L-システイン
赤身の肉類や卵、大豆、蜂蜜に多く含まれ、メラニン色素が作られるのを抑える働きがあります。
また、肌のターンオーバーを促し、メラニンの排出を助けます。

ビタミンE
抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミン。
アーモンドなどのナッツ類や、植物油に豊富に含まれています。
その他、アボカドやかぼちゃなどにも多く含まれています。

ビタミンA
抗酸化作用が高く、活性酸素から肌を守り肌の健康を維持します。
緑黄色野菜に多く含まれる他、レバーやうなぎ、チーズ、卵などにも含まれています。

リコピン
抗酸化力に優れ、美白に効果的な機能性成分で、トマトに多く含まれています。
トマトの赤はリコピンの成分によるものです。

 

これらの栄養素を食事で十分に摂取できない場合は、サプリメントで補うのもひとつの手です。

今まで考えていた「美白」と正しい「美白」に違いはあったでしょうか?
美白ケアは夏だけでなく1年中行うことで、透明感のある若々しいお肌を保てます。
美白は1日にしてならず!
自分に合った化粧品を見つけて、輝く美白ライフを送ってください。

 

監修

宇井 千穂

宇井 千穂 皮膚科医/美容皮膚科医

北里大学医学部卒業。
活性酸素とSODの研究による天然の治療薬を使い、皮膚科医としてアトピーを中心とした皮膚疾患を診察。
美の研究も行い、美容皮膚科医としての医療も提供。
Web、雑誌で連載するなどメディアでの活動や、美容に関わる製品の監修など、多方面でマルチに活躍中。
著書に『18トリソミー はるの』(かもがわ出版)がある。
1990年度準ミス日本受賞、元ANA客室乗務員。

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