老眼・疲れ目対策

目が疲れやすい、目の調子が悪い。それは老眼の初期症状かも?
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近視の人は「手元が見える老眼」になる!? 近視のための老眼予防対策

みなさんは、「近視の人は老眼にならない」という説を聞いたことはありませんか?

それは間違いです。「近視の人は老眼にならない」というのは単なる都市伝説のようなもので、近視の人も加齢とともに老眼になります
今回は、近視と老眼の関係性について、二本松眼科病院の平松類先生にお聞きしました。

目次✍

近視の人は「手元が見える老眼」になる!
スマホの使いすぎが危ない!老眼を助長する要因になります
夕方老眼・週末老眼・スマホ老眼……症状はさまざま!まずは自分でチェックを
近視の人が老眼になったらどうすべき?おすすめの栄養素3つ
紫外線から目をガードして老眼の進行を抑えるのも重要!

近視の人は「手元が見える老眼」になる!

“老眼ではない、一般的な近視の人”は、メガネをかければ遠くも手元も見えます。
しかし、近視の人が老眼になると、メガネをかけると遠くが見えて、メガネを外すと手元が見えるようになります。少し混乱するかもしれないのですが、メガネをかけたり外したりしないと、遠く・近くが適切に見えなくなるというイメージです。

そもそも老眼とは手元が見えなくなることではなく、「ピントを合わせる能力が落ちること」です。遠くから近く・近くから遠くを見る際に、メガネのかけ外しが必要になった時点で老眼といえます。

裸眼で手元が見えるので老眼ではないと思う方が多いようですが、それは自覚がないだけ。実は近視の人の場合は、「手元が見える老眼」なのです。

近視の人の老眼の説明

スマホの使いすぎが危ない!老眼を助長する要因になります

老眼の大きな要因は、加齢です。40歳くらいから老眼を感じる人が増え、45歳くらいではかなり多くの人が老眼を自覚するようになります。
ただ、同じ年齢でも肌が若々しい人もいれば、そうでない人もいるのと同じように、老眼の出方にも個人差があります。
年齢だけでなく、生活習慣や栄養の摂り方、目の使い方によっても進み具合が異なります

◆ スマホの見すぎは大きな原因に

手元を長時間見続けることは老眼を進行させるので、スマートフォンやタブレットなど手元を見る時間が長い人は老眼になりやすいといえます。
本や新聞もある程度は影響しますが、目は光のダメージに弱いので、発光するデジタルデバイスの方が影響は大きいといわれています

電子機器をいじる

夕方老眼・週末老眼・スマホ老眼……症状はさまざま!まずは自分でチェックを

老眼の症状は人それぞれです。夕方だけ見えづらくなる「夕方老眼」や、平日の疲労が溜まって起こる「週末老眼」もあります。
また最近は、10~20代の人がスマートフォンやタブレットなどを手元で見続けることで起こる「スマホ老眼」が増えています。

人によって見えにくくなる距離や時間帯はさまざまなので、気になったらチェックしてみましょう。

【簡単なチェック方法】

老眼鏡以外のメガネをかけている人は、かけたまま行います。

1.人差し指を立てて、出来るだけ遠くに手を伸ばします。
2.そこからゆっくりと手を近づけます。
3.目から何センチくらいのところでぼやけて見えたかチェック。

30cm以上でぼやけたら老眼といえるでしょう。

近視でも遠視でも、老眼対策は同じです。目の使い方や生活習慣、食べるものに気を付けることで、進行を抑えることができます。
ただし、あまりにぼやける、見えづらいという場合は、別の病気が隠れていることもあるので、眼科で診てもらいましょう。

近視の人が老眼になったらどうすべき? おすすめの栄養素3つ

体と同じで、目も日々細胞が入れ替わっています。
ジャンクフードや脂質の多い食事ばかりを摂っていると目にもよくありません。健康的な食事を意識して、さらに目に良い食材を積極的に摂るといいでしょう。

① エイジングケアにもなる抗酸化物質

老眼は老化現象なので、体全体のエイジングケアは老眼対策にも効果的です。
体の酸化を防ぐといわれる、ビタミンA・C・E・ポリフェノールなど抗酸化物質を多くとり入れましょう。

 ② ルテイン

目のレンズ「水晶体」が受けるダメージを吸収してくれる成分です。
緑黄色野菜、特にほうれん草に多く含まれています。
体全体を巡る成分が多い中、ルテインは有効成分が目に集中的に留まるので、目には特に効果的です。白内障や黄斑変性といった目の病気の予防にも良いといわれています。

ルテインバナー

③ DHA

目の健康にいいとされている成分です。涙の質を改善し、ドライアイを予防するなど、目の表面からダメージを防いでくれます。

紫外線から目をガードして老眼の進行を抑えるのも重要!

目は体の中で唯一、透明な組織です。そのため光を通しやすく、紫外線のダメージを大きく受けます。
紫外線が目に強く当たると白内障を招き、レンズが白く硬くなることで老眼も進行させてしまいます。

・サングラスをかける
・つばの大きい帽子をかぶる
・日傘を使用する

こうした対策をして、紫外線から目をガードしましょう。

まとめ

近視の人は老眼にならない……そう思っている人は多いかもしれません。
しかし、老眼は体の老化現象のひとつ。
近視の人でも年齢とともに老眼の症状が出てきます。
老眼を進行させないために、ぜひ日頃から老眼予防対策をしてみてくださいね。

【監修】

平松 類(ひらまつ るい)先生

平松 類(ひらまつ るい)先生

二本松眼科病院勤務、眼科専門医・医学博士・昭和大学兼任講師。
わかりやすい説明と丁寧な診察で患者からの信頼が厚く、北海道から九州まで各地から患者が集まる。目だけでなく全身に関する医療をわかりやすく解説する講演を全国で行っており、『老眼のウソ』『緑内障の最新治療』(共に時事通信社)『老人の取扱説明書』『ガボール・アイ』(共にSBクリエイティブ)など著書も多い。