老眼・疲れ目対策

目が疲れやすい、目の調子が悪い。それは老眼の初期症状かも?
老眼やスマホ老眼の基礎知識や、アイケア方法を、専門家がアドバイス。

老眼って回復するの?予防法と対策について

いつまでもクリアな視界を保ちたいものですが、体と同じく目も加齢による影響を受け、やがて老眼になります。とはいえ、自分に合った老眼対策を取り入れることで、よりよい状態をキープしたいですよね。

そこで今回は、ほしあい眼科の星合繁院長監修のもと、老眼の予防につながる方法とおすすめの対策についてご紹介します。

目次

老眼ってそもそも治るの?
老眼を少しでも予防する方法とは
視力は回復できる?老眼(視力)トレーニング法をご紹介
20代で老眼?「スマホ老眼」とはどんなもの?

 
 

老眼ってそもそも治るの?

老眼は病気ではなく、誰にでもおとずれる老化現象です。そのため、老眼を治す方法はありません。ただし、目にとってよい環境を保つアプローチを取り入れることで、老眼の進行を遅らせたり、通常より早く老眼になるのを防いだりすることは期待できるでしょう。

 
 

老眼を少しでも予防する方法とは

老眼を予防するためには、目に負担をかけない生活を心がけることが大切です。

次のような対策を取り入れてみましょう。

抗酸化作用をもつ食材をとる

目だけでなく、健やかな心身を保つうえで欠かせないのが、毎日の食事です。タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルを含む栄養バランスのとれた食事を、1日3食規則正しくとりましょう。

そのうえで、目の老化防止に役立つ食材も意識して摂取したいところ。なかでも、以下のようなものがおすすめです。食事だけでの摂取が難しいときは、サプリメントを利用するのもいいですね。

【ルテイン】

目の網膜や水晶体にも存在する、カロテノイドの一種。とうもろこしや卵黄、ほうれん草、豆類などに含まれます。老化の原因となる活性酸素をおさえる作用が期待されます。

【アスタキサンチン】

ルテインと同じく、強い抗酸化力をもつカロテノイド。サケやエビ、カニなどの魚介類や海藻類に豊富です。

【ビタミン】

ビタミンのなかでも抗酸化作用が期待されるのが、ビタミンA、C、E。ビタミンA、Cはブロッコリーや小松菜などの緑黄色野菜に、ビタミンEは植物油やアーモンドなどに多く含まれています。

目の疲れを感じたときは、疲労回復に役立つビタミンB群の摂取を意識するとよいでしょう。豚肉やレバー、牡蠣などに豊富です。

【亜鉛】

亜鉛は、目の健康維持に役立つミネラルのひとつ。牡蠣や肉の赤身、豆類などに多く含まれます。

 

紫外線から目を守る

肌と同じように、目も紫外線によるダメージを受けます。老眼の原因とされる水晶体にも影響を与える可能性があるため、UVカット機能をもつサングラスやメガネを着用するなどして、紫外線から目を守りましょう。

目の疲れを防ぐ

長時間のパソコン作業や運転など、目が疲れやすい環境では適度に休憩することが大切です。目を閉じたり遠くをぼんやりながめたりして、目を休ませましょう。

また、質のよい睡眠を十分にとることも欠かせない習慣です。寝る直前のテレビやスマートフォンの使用は避け、ゆったりした時間を過ごすことで自然な眠りにつなげたいですね。

 

視力は回復できる?老眼(視力) トレーニング法をご紹介

老眼は60代くらいまで進行するもので、老眼鏡やコンタクトレンズを使った矯正以外の回復法はありません。ただし、トレーニングによって、老眼になりにくい状態を保ったり、予防したりすることは期待できます。

おすすめは、次のようなトレーニングです。

遠近トレーニング

近くを見たり遠くを見たりする動作を繰り返すことで、目のピント調節機能に働きかけます。

方法はとっても簡単。目の前に人差し指を出し、指を1秒間見た後で、遠くのものを1秒間見る動作を繰り返すだけでOKです。休憩タイムなどに取り入れてみましょう。

目の開閉トレーニング

目をギュッとつぶって2秒間、パッと開いて2秒間キープする動作を繰り返すトレーニングです。目のまわりの血行促進にも役立ちます。

眼球を動かすトレーニング

人差し指を目より少し高い位置に出し、時計回りにゆっくり動かします。頭は動かさず、人差し指を目で追いかけて眼球を回し、眼球をとりかこむ外眼筋の血行を促進するトレーニングです。

もとの位置に戻ったら、今度は逆回りに。これを1セットとして3回程度繰り返しましょう。

 
 

20代で老眼?「スマホ老眼」とはどんなもの?

スマホ老眼という言葉を聞いたことはありますか?

スマホ老眼とは、スマートフォンを長時間使うことによって、目のピント調節機能を担う毛様体筋が凝り固まり、老眼のようにピントが合いにくくなる現象です。年齢に関係なく、若い世代の人や子どもにも確認されています。画面を少し遠ざけるとよく見えるなどのサインがあれば、スマホ老眼の可能性があるでしょう。

そのまま放っておくと、目だけでなく頭痛や肩こりなど全身に不調が現れることもあるので注意が必要。スマホ老眼によって、老眼になる時期が早まることも考えられます。

完全に使用を避けることは難しいと思いますが、次のような対策を取り入れて目の負担を和らげましょう。

 

  • ・1時間の使用につき10分ほど休憩する。
  • ・スマートフォンは目から40cm以上離して持つ。
  • ・目の乾燥が気になったら、目薬をさしたりまばたきをしたりして乾燥対策を行う。
  • ・蒸しタオルを目の上にのせて、目の緊張をほぐす。

このほか、老眼対策としてご紹介した方法もスマホ老眼の予防に役立ちます。

老眼予防は、全身の老化予防にもつながるアプローチです。目に負担をかけない習慣を意識しながら、自分に合った方法を取り入れてみましょう。

監修

星合繁 先生

星合繁 先生 医療法人社団豊栄会ほしあい眼科院長 / トラベクトーム研究会認定医師(緑内障手術)/ ICL認定ドクター(屈折矯正手術)

佐賀医科大学卒業後、同大学付属病院に勤務。三井大牟田病院、東京理科大学生命科学研究所、栗原眼科病院勤務(副院長)を経て、医療法人社団豊栄会ほしあい眼科院長に就任。

網膜硝子体手術や斜視手術を得意とし、白内障手術や緑内障手術、まぶた結膜手術など多くの執刀実績をもつ。