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ブルーライトの基礎知識!眼痛・睡眠障害などのブルーライトの悪影響と対策法【医師監修】

ブルーライトが目に悪い影響を与える……というのはよく耳にする話ですね。
でも実際ブルーライトは目にどのような影響を与えるのでしょうか?
またブルーライトはどのようにカットすればいいのでしょうか?
今回は眼科医の後藤 聡先生にお話を伺いました。

目次✍

波長が短く、エネルギーの強いブルーライト。その怖さって?
実は目だけじゃない!ブルーライトが体に与える影響
パソコンやスマホのブルーライトをカットする方法3つ
まとめ

 

波長が短く、エネルギーの強いブルーライト。その怖さって?

ブルーライトは、パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明に多く含まれている可視光線です。

「可視光線」とは目に見える光のこと。
波長の短い方から、以下に分けられます。


青紫

青緑

黄緑

黄赤(橙)

可視光線の波長はnm(ナノメートル)の単位で表されますが、人間の目に見える波長はおよそ360~400nmから760~830nmの範囲内。
これより短くても長くても目で見ることができません。
この可視光線より波長が短いと「紫外線」、長いと「赤外線」と呼ばれます。
波長が短いほどエネルギーが強く、からだに与える影響も大きくなります。

青色光のブルーライトの波長は380~500nmで、比較的紫外線に近い光です。
波長が短くエネルギーが強いため、網膜など目の深部にまで到達してしまうことが危惧されます

実は目だけじゃない!ブルーライトが体に与える影響

ブルーライトを目に浴び続けると、こんな悪影響が考えられます。

●目が疲れやすくなる

エネルギーの強いブルーライトの光を連続で見続けると、目が疲れやすくなります。

●眼痛や頭痛を引き起こす

ブルーライトは、脳神経のひとつ三叉神経(さんさしんけい)を直接刺激するため、眼痛や頭痛を引き起こすことがあります。

●眼病の要因となる

網膜(目の奥の神経の膜)に障害を与え、加齢黄斑変性などの疾患を引き起こすことも懸念されます。

体内時計を狂わせ、健康被害をもたらす

ブルーライトは、目だけでなく心身の健康にも悪影響を及ぼすことが懸念されています。
神経節細胞受容体(網膜神経節細胞)を刺激し、体内時計にも深く関与するといわれているのです。

このことから心配されるのが、睡眠障害です。

「布団に入ってもなかなか寝付けない」
「熟睡できないから常に体がだるい」
「夜眠れないから朝起きられない」

といった状態に陥ってしまうかもしれません。
さらに、睡眠障害は肥満や糖尿病、高血圧の悪化、癌の進行、うつ病などの気分障害にも関係すると考えられています。

こういった健康被害を防ぐためには、ブルーライトを避けることがいちばんです。

パソコンやスマホのブルーライトをカットする方法3つ

①パソコンやスマホを使う時には、ブルーライトをカットするメガネをかける

パソコン・スマホを使うときは、裸眼ではなく、メガネ屋さんで販売されているブルーライトカットメガネをかけるようにしましょう。
現在のブルーライトカットメガネは透明のレンズが主流ですが、そのほかにも黄色がかったものや濃い茶色のものなどがあり、それぞれブルーライトのカット率が違います。
一般的には、色が濃いほどブルーライトのカット率は上がります
ただし、色が濃すぎると瞳が開き、眼球深部への光障害が増す危険性も。
実際に試着してスマホなどを見て、まぶしく感じず疲れにくい色を選ぶとよいでしょう。

②メガネやコンタクトレンズを正しく矯正する

ブルーライトをカットすることばかり気にして見えにくいメガネをかけると、逆に目が疲れてしまいます。
ブルーライトカットメガネを使う場合は、自分の目にきちんと合ったものを作りましょう。
また定期的に眼科を受診して、普段使用しているメガネやコンタクトレンズを正しく矯正することも大切です。

③スマートフォンやタブレット、パソコンの機能を利用する

パソコンやスマートフォンのブルーライトカットモードや夜間モードを利用するのは良い方法です。
また、一部のスマートフォンやタブレットでは、ブルーライト対策アプリが使えます。
ブルーライトの調整率をできるだけ落とし、目への負担を軽減しましょう。

まとめ

現在(2018年10月時点)のところは『ブルーライトが原因で失明する』ということは確認されていません。

しかし、ブルーライトは目や健康にさまざまな悪影響を与えます。
今回ご紹介したブルーライトカット方法を取り入れるとともに、ブルーライトを長時間浴び続けないように配慮しましょう。
パソコンやスマホを使うときは、こまめに休憩をとって、目や体を休めるようにしてくださいね

 

◇監修の先生プロフィール

後藤 聡 先生

後藤 聡 先生

東京慈恵会医科大学医学部卒業、東京慈恵会医科大学付属病院にて勤務。
日本涙道涙液学会理事、日本眼科学会専門医・専門指導医、日本臨床眼科学会、日本眼科手術学会、医師+ (いしぷらす) 所属。
専門は眼科疾患の中でも涙目の治療。
特に直径1㎜の極小内視鏡を用いた低侵襲手術の発展と開発を行っている。