老眼・疲れ目対策

目が疲れやすい、目の調子が悪い。それは老眼の初期症状かも?
老眼やスマホ老眼の基礎知識や、アイケア方法を、専門家がアドバイス。

目の疲れと眼精疲労の違いって?原因に応じた対策を知ろう!

「疲れ目」も「眼精疲労」もよく耳にする言葉。
でも違いはご存知ですか?
そこで今回は、それぞれにどんな症状があるのか、放っておくとどうなってしまうのかなどを医師の日比野 佐和子先生に教えていただきました。

目次✍

厳密にいうと「目の疲れ」と「眼精疲労」はちょっと違う?
眼精疲労で体の不調が起こるワケは「自律神経」
眼精疲労の原因と対策
目を守ってくれる食品「ブルーベリー」もおすすめ
まとめ

 

厳密にいうと「目の疲れ」と「眼精疲労」はちょっと違う?

疲れ目」ってどういう状態

長時間細かい文字を見たり、パソコンやスマホの使用で近くばかりを見続けたりすると、水晶体の厚みを調整する毛様体筋が凝り固まってきます
この状態を「疲れ目」と呼びます。

疲れ目になると、視界のピントが合いづらくなります。
近くのものを見た後に、パッと遠くに視点を移してみてください。
すぐにピントが合えば大丈夫ですが、しばらく視界がぼんやりしてしまう場合は「疲れ目」かもしれません。
他にも、目がショボショボしたり、かすんだり、目の奥に痛みを感じることもあります。

ぼやけて映るスタジオ▲ぼやけて見えたら、疲れ目の可能性が!

・眼精疲労と呼ぶのはどのレベル?どんな症状が出るの?

「疲れ目」を放置していると、「眼精疲労」に発展してしまいます。
眼精疲労は単なる目の疲れではありません。
疲れ目は休憩したり睡眠をとったりすれば治りますが、眼精疲労は辛い症状が続きます。

【目に現れる症状】

・目が乾く
・ものが見えにくくなる
・視界がぼやけたりかすんだりする
・目が痛い
・充血する
・涙が出る

など……

【体に表れる症状】

・体がだるい
・胃がムカムカする
・首や肩がこる
・頭が重い、痛い
・めまい

など……

眼精疲労で体の不調が起こるワケは「自律神経」

なぜ眼精疲労は目だけでなく、体全体に影響を及ぼすのでしょうか?

その答えは、「自律神経」と毛様体筋の関係にあります。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。
「交感神経」は心身が緊張したり興奮したりするときに活発に働き、「副交感神経」はリラックスしたり眠ったりするときに働きます。

実は毛様体筋がこわばり続けると(緊張状態が続く)と、交感神経のスイッチが入りっぱなしになります。
そのせいで、全身に過剰な負荷がかかり、目以外にも不調が起こるのです。

女性の眼

眼精疲労の原因と対策

眼精疲労の主な原因としては以下があげられます。

・目の乾燥
・睡眠の質の低下
・目の病気
・ストレス
・体の病気

など……

それぞれの対策をご紹介します。

1.目の乾燥

パソコンやスマホを毎日長時間使うことは、目にとっては過酷なもの。
まばたきの回数が減って目が乾き、ドライアイやスマホ老眼になりやすいのです。

1時間ごとに10分の休憩をとったり、意識的にまばたきの回数を増やしたりすると良いでしょう。
パソコンのディスプレイと目との距離は
50〜70㎝ほど離して。
オフィスなどでは、空調の風が直接当たらない位置に移動するなど、極力目に負担をかけないようにしてくださいね。
加湿器もおすすめです。

パソコンをいじる女性▲50cm以上の距離をとるようにしましょう

2睡眠の質の低下

寝る直前まで、スマホを見ていませんか?
スマホの画面から発せられるブルーライトは、脳を覚醒させます。
網膜にある視細胞「メラノプシン発現網膜神経節細胞」を刺激して、体内時計を狂わせてしまうのです。
眼精疲労を防いできれいな目を保つためには、質の良い睡眠が不可欠です。

寝る1時間前はスマホを見ない、寝るときはスマホの電源を切るなど、「スマホ断ち」をしましょう。

あくびをする女性▲お休み前のスマホはやめましょう

3目の病気

実は、緑内障や白内障も眼精疲労を引き起こすことがあります。
目の不調を感じたら、眼科で検査を受けることも大切です。

4ストレス

精神的なストレスが溜まると筋肉が緊張してこわばり、血流も悪くなって眼精疲労につながることがあります。
趣味を楽しんだり入浴などでリラックスしたりすると、ストレス解消にもなるし目にも良くて一石二鳥!
体を軽く動かすのも緊張をほぐしてくれるので、おすすめです。

湯船に浸かる女性▲お風呂でゆっくり目を閉じるのもおすすめ!

5体の病気

風邪や虫歯・更年期障害・高血圧・糖尿病といった、目以外の病気が原因で頭痛などの症状が現れると、それが眼精疲労につながることもあります。
こういった体の病気が原因で眼精疲労が疑われる場合は、根本の病気を治す適切な診療を受けましょう。

頭痛を医師に伝える女性▲早めの受診を!

目を守ってくれる食品「ブルーベリー」もおすすめ

目の健康のために欠かせない物質のひとつに、網膜の内部にある「ロドプシン」があります。
ロドプシンは網膜でキャッチした光を電気信号に変えて、脳に伝える働きをしています。
目を酷使すると、ロドプシンの作用が低下し、目がチカチカしたりものが見えにくくなったりしまいます。

このロドプシンの働きをサポートしてくれるのが、ブルーベリーやカシス、ビルベリーなどに含まれているポリフェノールの一種「アントシアニン」です。
アントシアニンは、ロドプシンの再合成を促して視覚機能を向上させる働きがあるので、眼精疲労の改善効果も期待できます。
特に、カシス特有のポリフェノール「カシスアントシアニン」には、末梢血管の血流を改善する効果があり、間接的に緑内障の予防に効果が期待されています。

ブルーベリー

ただし、アントシアニンは体内に蓄積されないため、毎日少しずつ摂取するのが効果的。
毎日フルーツを摂るのが大変な場合は、サプリなどで補うようにしましょう。

まとめ

スマホやパソコンが身近にある現代生活では、目を酷使するシーンが多いものです。
つらい眼精疲労を未然に防ぐために、ツボ押しやストレッチなどで全身の血流を良くしたり、生活習慣に気をつけたりして、目に良い環境を整えましょう。

こちらの記事でご紹介している、ツボ押しやトレーニングもぜひ試してみてくださいね♬

【医師監修】疲れ目がスッキリ!眼精疲労に効く、ツボ押しと顔のエクササイズ

監修

日比野 佐和子 先生

日比野 佐和子 先生 医療法人康梓会 アンチエイジングドクター・医学博士

Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、
大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、
同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、
ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長、
Rサイエンスクリニック広尾院長などを経て現職。
国際的に活躍すると同時に、テレビの健康番組などで積極的に医学情報を発信。