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頭痛が酷い方に知ってほしい!『頭痛外来』に行くタイミング・症状の伝え方【神経内科医監修】

一度始まると、長時間ズキズキがつきまとう厄介な頭痛。若い頃から頭痛持ちの方もいますが、歳を重ねるに連れて

「頻度が増した」
「痛みが強くなってる気がする」

そんな感覚を覚えている方も多いのではないでしょうか?
そんな方は、ぜひ頭痛外来に訪問していただきたいと思います。

今回は日本頭痛学会所属の医師・蔵地万里奈先生に、頭痛外来や受診する際のポイントについてご紹介していただきます。

目次✍

経済損失3000億円!? 頭痛は立派な病気のひとつ
頭痛外来って?
どんなときに頭痛外来を受診すべき?
専門医に症状をどう伝えるべき?
まとめ

経済損失3000億円!? 頭痛は立派な病気のひとつ

実は日本には、約4000万人の慢性頭痛患者が存在するといわれています
そして、日本の頭痛による経済損失は、なんと年間約3000億円ともいわれています。

頭痛に悩む多くの方は市販の薬で対処したり、我慢したり、何となくやり過ごしたりして、病院を受診されていないように思われます。

しかし、痛みが強くなったり頻発したりするようになると、日常生活や仕事に支障をきたすことも。頭痛は決して、軽んじることのできない病気なのです。

頭痛外来って?

頭痛外来とは、頭痛に関する専門知識を持つ医師が、頭痛の原因を精査して対処にあたる外来です。
しかしその数は、頭痛患者数に比べて圧倒的に不足しています。そのため、頭痛に悩む方はまずは一般内科を受診して、原因がわからなかったり治療が困難な場合にCTやMRI検査のできる頭痛専門の外来を紹介してもらうと良いでしょう。

どんなときに頭痛外来を受診すべき?

■訪問するタイミングは「頭痛が慢性化しているとき」

頭痛外来は、「頭痛が慢性的に続いている」と感じたときに受診することをおすすめします。服用している薬が効かなくなったり、徐々に頭痛が起こる回数が増えてきて生活に支障が出てきたりしたタイミングも、頭痛外来を受診するひとつの目安となります。

もちろん頭痛が収まっているときに受診しても問題ありません。患者さんのなかには、「頭痛が発症しているときは、痛みがひどくて病院に来ることすらできない」という人も多くいますので、ご自身が動けるタイミングで病院に行きましょう。

頭痛外来で相談したい方は、ふだんから頭痛ダイアリー(※)」をつけておくと便利です。手帳でもアプリでも構わないので、頭痛が「いつ」起きて「どのような痛み」があったか、またその際に「薬を何回飲んだか」を書き留めておきましょう。

女性の場合は月経と関連して頭痛が起きることもありますので、生理が来たときにはその日付も書き留めましょう。頭痛の周期や対処法を記録しておくことが、診断の手がかりになることもあります。

※日本頭痛学会「頭痛ダイアリー」はこちらからダウンロードできます。
 URL: http://www.jhsnet.org/dr_medical_diary.html

 

■突然の強い頭痛はすぐに病院へ!

突然強い頭痛が起きたときは、二次性頭痛の可能性があります。二次性頭痛とは、脳出血や脳腫瘍など何らかの病気が大きな原因として存在し、その病気の二次的な症状として起きている頭痛のことです。

例えば「もともと頭痛持ちではなかったのに、突然激しい頭痛に見舞われた」場合、もしくは「片側の手足が動かしにくい、または痺れる」「呂律がまわりにくい」「発熱している」といった頭痛以外の症状を伴う場合は、早急に脳神経外科や神経内科、もしくは救急外来を受診しましょう。

専門医に症状をどう伝えるべき?

頭痛外来では、「どのような痛みか」「頻度はどのくらいか」「どんなときに起こるのか」などをなるべく正確に伝えましょう。以下のチェック項目を参考に、先程ご紹介した「頭痛ダイアリー」に記録をとって持参するとスムーズです。

■医師に伝える主なチェック項目

【痛みの種類】
どのような種類の痛みがあるか(例:ズキズキ、締め付けられるなど)。

【痛みの強さ】
どの程度の痛みか(例:我慢できる程度、寝込むほど強いなど)。

【どこが痛むか】
頭のどの場所が痛むか

【期間】
いつから悩まされているか(例:半年前から、3日前からなど)。

【持続時間】
どのくらいの時間続くのか(例:1日中、数時間など)・

【頻度】
どの程度の頻度で頭痛が起こるか(例:月に何回、週に何回など)。

【状況】
どのようなシチュエーションで起こるか(例:朝に多い、夜にひどくなる、月経の前後で多いなど)。

【薬の使用状況】
頭痛に対して薬は服用しているか、薬の効き目はどうか。

【頭痛を起こす引き金】
どんなことが引き金で起こるか(例:お酒を飲んだとき、パソコン作業時など)。

【頭痛以外の症状】
頭痛以外に症状があるか(例:吐き気、嘔吐など)。

【既往歴・内服歴】
これまで大きな病気にかかったことがあるか。また、頭痛以外の病気に対して何か薬を飲んでいるか。

 

このほか必要に応じて、喫煙歴・飲酒歴・家族歴(血のつながった家族に頭痛持ちの人がいるかどうか)、女性であれば妊娠・出産歴についてを医師に聞かれることもあります。

まとめ

頭痛に悩まされている人は、我慢せずに一般内科や頭痛外来を受診することをおすすめします。

頭痛と上手く付き合うには、ご自身の頭痛のパターンをつかむことが大切です。「いつ」「どんな頭痛が起きたか」など、頭痛ダイアリーをつけてしっかり管理しましょう。

◇監修の先生プロフィール

蔵地万里奈先生

蔵地万里奈先生

「愛媛大学医学部」卒業。
「藤田保健衛生大学坂文種報徳会病院神経内科」助教。
「日本内科学会」所属。「日本頭痛学会」所属。
「女医+(じょいぷらす)」所属。

神経内科医として日々勉強中です。
頭痛はありふれた病気ですが、実は正しく治療されていない人が多いと感じます。
もっとたくさんの人に頭痛の知識と正しい治療法を知ってもらい、毎日を楽しく過ごせるような手助けができればいいなと思って診療にあたっています。

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