老眼・疲れ目対策

目が疲れやすい、目の調子が悪い。それは老眼の初期症状かも?
老眼やスマホ老眼の基礎知識や、アイケア方法を、専門家がアドバイス。

パソコンなどの疲れ目に!眼科医が教える「焦点を合わせる方法」と「対策」

「ピントが合わない」
「かすむ」
「ぼやける」

目を酷使した日の夕方頃に現れるこれらの症状、経験したことがある方は多いのではないでしょうか?

パソコンやスマホを長時間使っている方は、定期的にこのような症状に見舞われていることもあるようです。

そこで今回は、疲れて目のピントが合わないときの応急処置法や疲れ目防止策を、眼科医の藤井澄先生に教えていただきました。

見出し

ピント(焦点)がなかなか合わない理由
ピントが合わないときにしたい5つの応急処置
眼のピント調節機能の低下を防ぐための対策

ピント(焦点)がなかなか合わない理由

眼が見えにくくなる原因としては「眼の酷使」「不適切な視力矯正」「自律神経の乱れ」などがあげられます。

たとえば、パソコンやスマホ画面など近くの物を長時間見続けて眼を酷使すると、毛様体(※)に大きな負担がかかって眼精疲労がたまります。

また、近視・遠視・乱視・老眼などの症状があるのにメガネやコンタクトレンズで矯正していない方や、メガネやコンタクトレンズをしていても適切に矯正されていない方の眼は疲れやすくなっています。

さらに、ストレスなどで自律神経が乱れると、ピント調節がうまくいかなくなることもあります。

⬇⬇※毛様体についてこちらの記事でご紹介しています⬇⬇

ピントが合わないときにしたい5つの応急処置

どうしてもピントが合わないとき、ちょっとしたケアをすることでピント調整機能を一時的に元に戻すことができます。

簡単な応急処置方法を5つご紹介します。

①目薬を点眼する

末梢神経の修復に役立つ「ビタミンB12」や、ピント調節機能を改善する成分(「ネオスチグミンメチル硫酸塩」など)、眼の代謝を促進する成分(「パンテノール」など)が配合された目薬を点眼しましょう。

またドライアイも疲れ目の原因になるため、ドライアイ用の目薬(人口涙液)を併用するのもおすすめです。

 

②眼の体操をする

眼をぐるぐる回したり、遠くを見たり近くを見たりして、毛様体筋のコリをほぐしましょう。眼をギュッと閉じてパッと開くのも効果的です。

近年はスマートフォン・パソコンなどの近距離作業がふえているため、「作業の合間に遠くを見る」「壁の四つ角をぐるっと見て目を動かす」なども非常に良いトレーニングとなります。

ただし、眼の体操をやりすぎるとかえって疲れてしまうことがあるので、やり過ぎは禁物です。

 

<おすすめのトレーニング方法>

1.遠くの一点を10秒見つめたら10秒休ませる。
これを3回繰り返す。

2.目の前に立てた人差し指を3秒間見つめたら、数メートル離れた対象物を5秒間見る。
10回を1セットとし、間に5秒間の休憩を入れながら1~3セットの範囲で行う。

3.目の前に人差し指を立て、眼に近づけたり離したりを繰り返す。
片目ずつ3分以内を目安に行う。

 ⬇⬇動画はコチラの記事からも見れます⬇⬇

眼を休ませる

ピントがうまく合わないと感じたら、1分ほど眼を閉じて、こわばった眼の筋肉をゆるめましょう。

 

④眼の血流を促す

血流をよくすることで、ピント調節機能が改善します。

蒸しタオルやアイケアグッズがない場合は、両手のひらでやさしく覆いましょう。
眼の周辺をやさしくマッサージする、眼のツボ(疲れ目に効くとされるツボ)を刺激するなども効果的です。
ただし、眼球自体を強く押すことはおすすめしません。

 

 ⑤適度に身体を動かす

デスクワークの人は座ってばかりになるので、立ち上がって歩いたり背伸びをしたりして、適度に身体の緊張をほぐしましょう。

無理のない範囲で、首や肩などのストレッチをするのもおすすめです。
凝り固まった筋肉をゆるめて血流を促すことで、眼の疲れを軽減できます。

 

<おすすめのストレッチ方法>

1.正面を向き、首をゆっくりと右側に傾けて3秒間キープする。
ゆっくりと正面に戻したら、左側に傾けて3秒キープする。
前・後も同様に行う。これを2~3回繰り返す。

2.椅子に浅めに座り、真正面を向いて両手を組む。
天井に向けて腕をグッと伸ばす。
3秒間キープしたら、ストンと力を抜く。

3.椅子に座り、腕をまっすぐ下ろす。
肩をすくめるように引き上げて5秒間キープする。
ストンと脱力する。

※息を止めずに行うのがポイントです。

眼のピント調節機能の低下を防ぐための対策

眼のピント調節機能の低下を招かないためには、日頃から眼をいたわることが大切です。
以下のポイントに注意して、疲れ目にならないように気を付けましょう。

 

①パソコンの画面などに眼を近づけすぎない

パソコンと眼を近づけすぎると、眼が疲れてしまいます。
画面までの距離は、普通のPCであれば40cm以上、ワイド画面なら50cm以上が好ましいとされています。

また、スマートフォンを使うときは、眼から30㎝程度は離すようにしましょう。

資料を読む、手元の作業をする場合も同様に注意が必要です。

 

②ブルーライト軽減フィルター、もしくはアプリを使う

ブルーライトは眼に悪影響を及ぼします。ブルーライトを軽減するフィルターやアプリ、メガネなどで眼を保護しましょう。

 

③1時間のパソコン作業をしたら5~10分休める

眼を疲れさせないように、こまめに休ませましょう。
スマートフォンやタブレット端末などを利用する場合も同じです。

 

④規則正しい生活と適度な運動でストレスを溜めない

眼の健康を守るには、規則正しい生活やバランスのとれた食事、十分な睡眠が必要です。そうすることで自律神経のバランスが整います。また適度な運動をすることで、ストレスも軽減されます。

 

⑤眼に良いとされる食品やサプリメントを摂る

眼の健康を維持するために、アントシアニンなどのポリフェノールを含む食品を積極的に摂りましょう

ほかに、DHA・ルテイン・βカロチン・ビタミン類もおすすめです。サプリメントを利用して効率的に摂取するのも良いでしょう。

 

⑥メガネ・コンタクトの度数が合っているかを定期的にチェックする

度数が合わないものを使っていると、眼が疲れやすくなってしまいます。
眼科などで定期的にチェックしましょう。

 

⑦老眼があれば、老眼鏡を使う

老眼の症状を放置していると、眼が無理に対象物を見ようとして疲れの原因になります。
老眼鏡を上手に活用しましょう。

⬇⬇目の疲れや老眼を進行させるNG習慣はこちらの記事をチェック!⬇⬇

老眼を進行させるNG習慣

まとめ

ピントが合わなくて困ったときは、ご紹介した応急処置を試してみてください。

ただし、応急処置をするだけでは根本解決にはなりません。
日頃からピント調節機能を低下させないように気を付けましょう。

また慢性的にピントが合わない場合は、眼の病気が隠れていることもあります。
なるべく早めに眼科医に相談することをおすすめします。

◇監修の先生プロフィール

藤井 澄 先生

藤井 澄 先生 すみ眼科クリニック院長/日本眼科学会、網膜硝子体学会、眼科手術学会所属/日本眼科学会認定眼科専門医、眼科PDT認定医

1998年、香川医科大学卒業。同年岡山大学医学部付属病院第一内科に入局し、約4年消化器内科として勤務。
その後、岡山大学医学部付属病院眼科へ転科。多施設で眼科医として経験を重ね、2017年、町田市山崎町ですみ眼科クリニックを開院。
一般眼科外来診療はもちろん、日帰り白内障手術も行う。
加齢黄斑変性にたいする硝子体注射も積極的に行っている。
その他、眼瞼けいれんに対するBOTOXや、小児の診察もしている。