ダイエット

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ポッコリお腹を解消!腸内環境を整えよう

ダイエットしてもなかなか落ちにくい、お腹周りや下半身につくぜい肉。その脂肪の正体は、主に内臓脂肪や皮下脂肪です。余計な脂肪はなぜついてしまうのでしょう。気になる“ポッコリお腹”を解消する方法はあるのでしょうか?

今回は、脂肪がつく原因や肥満のタイプ、腸内環境を整えるとどんな効果が得られるのかを解説します。

お腹周りや下半身に脂肪がつく理由とは

脂肪には、「褐色脂肪細胞」と「白色脂肪細胞」の2種類があることをご存じですか?

褐色脂肪細胞は、脂肪を分解してエネルギーを消費する働きを持っています。身体の中でプラスの効果を発揮しますが限られた部位にしか存在せず、年齢を重ねるとともに減少します。特に中年以降は大幅に減ってしまいます。

反対に、白色脂肪細胞には脂肪を蓄積する働きがあります。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、白色脂肪細胞内の余分なエネルギーが中性脂肪に変わり、身体の中にたまっていきます。白色脂肪細胞は全身にある脂肪ですが、特に内臓や腹部・上腕・背中・お尻・太ももなどに多く存在します。

お腹周りや下半身に内臓脂肪や皮下脂肪がたまりやすいのはそのためです。

あなたはリンゴ型?洋ナシ型?

カロリーを摂りすぎたときに、内臓脂肪がたまりやすいか皮下脂肪がたまりやすいかは、その人が持つ“遺伝子の型”によって異なります。日本人の遺伝子における肥満タイプは「リンゴ型」と「洋ナシ形」の2つに分けられます。

リンゴ型は、主に中年男性に多く見られるタイプ。お腹周りに内臓脂肪がつくので、お腹だけポッコリとした体形になります。リンゴ型は食事に気を付けたり運動を取り入れることで、比較的簡単に脂肪を落とすことができます。

洋ナシ形は、主に中年女性に多く見られます。胴回りから下半身にかけて皮下脂肪がたまるのが特徴で、内臓脂肪と比べて食事では落としにくい傾向があります。運動によって脂肪を燃焼させることが、皮下脂肪を減らす近道です。

内臓脂肪と脳梗塞・心筋梗塞はつながっている!?

脂肪の中でも内臓脂肪は、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を引き起こす原因にもなるため、できるだけためないように気を付けなければなりません。

内臓脂肪は、「アディポサイトカイン」という身体の中で炎症を起こす物質を分泌します。血中の中性脂肪が多いと、アディポサイトカインが血管内で炎症を起こして動脈硬化を促進します。動脈硬化によって血管の老化が早まると、脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な病気にもつながりかねません。ポッコリお腹だけではなく、このような負の連鎖を生まないためにも内臓脂肪には注意が必要です。

脱メタボ!内臓脂肪を減らす腸内環境に注目

2010年発行の科学雑誌(「Experimental Biology and Medicine」)に掲載された研究論文で、「内臓脂肪を減らすには腸内環境を整えるとよい」ということが証明されました。

その研究では、まず高脂肪食を与えて太ったマウスに腸内環境を整えるプランタラム乳酸菌(ラクトバチルス菌No,14)を食べさせました。すると、白色脂肪細胞が小さくなって体重が減るという結果が得られました。そこで、次に人間で検証をすることに。その結果、3週間続けてこの乳酸菌を摂取すると、人間も体脂肪率が減少することが判明しました。この論文によって、内臓脂肪を減らす働きとして「腸内環境を整える」ことに注目が集まるようになったのです。

詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが、「腸内環境を整えることには、一定のダイエット効果が認められるものがある」といえそうです。ただし、「食べた分がリセットされる」わけではありませんので、カロリーを摂りすぎれば当然、思うような効果は得られないでしょう。

腸内環境を整える、乳酸菌の摂り方

ポッコリお腹は腸内環境を整えることで、ある程度は解消されます。腸内環境を整えるには、ヨーグルトや乳酸菌飲料・発酵食品の漬物・キムチ・納豆などの、乳酸菌や善玉菌を増やす作用のある食品がおすすめです。食品ごとに含まれている菌の種類が違い、その効果も異なるため、それぞれの特徴を意識して摂取するとよいでしょう。いずれにしても、継続して摂取することが大切です。

それから、腸内細胞の“ゆりかご”になる「食物繊維」や、腸内細菌のエサとなって善玉菌を育てる「オリゴ糖」を摂取すると、さらに効果が上がります。オリゴ糖は、はちみつ、大豆やきなこなどの豆・豆製品、ごぼう、玉ねぎ、バナナなどに多く含まれています。ヨーグルトにバナナやきなこを添えるのは、腸内環境を整える上でよい組合せといえるのです。

もちろん、食べ物だけで腸内環境が整うわけではありません。規則正しい生活や食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理なども必要です。

まとめ

脂肪のつき方(肥満タイプ)は生まれながらに持つ遺伝子の型によって決まるため、食事や運動などで劇的に体質を変えることはできません。ただし、脂肪がつかないように気を付けることはできます。特に、生活習慣病の原因にもなる内臓脂肪は、努力次第では落としやすい脂肪なので、なるべく溜めこまないように気を付けましょう。

 

内臓脂肪を落とす方法はさまざまありますが、腸内環境を整えることは効果的です。便秘の解消などにもつながります。乳酸菌を毎日摂るのが難しい場合は、摂取しやすいサプリメントを利用してもよいでしょう。

監修の先生プロフィール

佐々木淳

佐々木淳 総合内科・消化器内科 医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長

1998年 筑波大学卒業。「三井記念病院/内科・消化器内科」、「東大附属病院/消化器内科」を経て、「総合内科・消化器内科 医療法人社団悠翔会 理事長・診療部長」に就任。

「24時間対応 在宅医療ネットワーク」を掲げ、患者に寄り添った医療を提供している。モットーは、「患者さまの思いを叶え、できるだけ幸せな余生を過ごしていただけるようにサポートすること」。多くの患者から慕われており、信頼も厚い。

 

URL:http://yushoukai.jp/

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